野鳥観察の楽しみ

すっかり葉も落ち、遠くの山々がよく見渡せるこの季節。また思い出したように、ベランダの餌台にヒマワリの種を置いてみました。久しぶりにやってくる鳥たちを観察しながら、その姿を楽しんでいます。

静かな自然の中で、小鳥たちが動き回る様子には心が癒されます。気まぐれな餌やりなので、鳥たちも少し戸惑っているかもしれません。それでも次々と餌台にやってきます。彼らの可愛らしい姿や動きを眺めるのは、森暮らしならではの小さな特権かもしれません。

餌はヒマワリの種です。冬の間は鳥たちにとってご馳走なのか、カラ類が次々にやってきては、ついばんでいきます。シジュウカラ、コガラ、ゴジュウカラ、ヤマガラ、それに時々ジョウビタキも姿を見せます。

春になるとウソも訪れます。赤い胸がとても美しく、冬枯れた景色の中で鮮やかなアクセントになります。

シジュウカラは、白い頬とお腹のネクタイ模様が特徴的です。背中には薄い緑色のグラデーションがあり、光の加減で美しく輝きます。「ツツピー、ツツピー」と楽しそうにさえずり、その声が森に響き渡ると、心が穏やかになります。

ゴジュウカラも頻繁に訪れます。くちばしから目に抜ける黒い線の模様が特徴的で、私には少しきつめの印象です。木の幹を下向きに歩くことができるそうですが、まだその姿を確認したことはありません。

ヤマガラも私のお気に入りです。カラフルな羽が目を引き、とても印象的です。人にもよく慣れるようです。手のひらから餌を食べてくれたら楽しそう。

コガラはシジュウカラよりも小柄で、ふっくらとした体つきが可愛らしいです。頭だけが黒く、そのコントラストがとても印象的。一番かわいいと感じるのは、どこか控えめで慎ましい雰囲気を持っているからかもしれません。餌をついばむときも、ほかの鳥たちに譲るような様子が見られ、そんな姿に癒されます。

時々、ジョウビタキもやって来ます。オレンジ色の鮮やかな羽が目を引き、冬の寒空の中でひときわ目立ちます。木の枝にとまって辺りを見渡している姿は、どこか物思いにふけっているようにも見え、自然の中で過ごす時間の大切さを教えてくれているように感じます。

庭で鳥たちと過ごすひとときは、忙しい日常の中での小さな楽しみです。自然と触れ合うこの時間が、私にとって大切なリフレッシュのひとときになっています。(和)